認定特定非営利活動法人勉強レストランそうなんだ「パソコンに親しむ」支援

BNI財団ジャパンでは、この度、「認定特定非営利活動法人勉強レストランそうなんだ」さまの放課後デイサービス内における、パソコン実習のためのパソコン支給を行いました。
子どもたちがパソコンと慣れ親しむことに役立てていただけると幸いです。

◆ 実施レポート (by認定特定非営利活動法人勉強レストランそうなんだ)

障害を持つお子さんの親御さんによっては、「うちの子にはパソコンなんて、無理、無理」とおっしゃる方もいらっしゃいます。しかし、これまで特に低学年の子どもの場合、特にこちらで細かく教えなくても “ 探りながら ”いつの間にかスキルを身につけてしまうケースを過去に何回か見ました。
明確な成果を狙って特別に教えるのではなく、まずは、いつでも使える環境を用意しておくことこそ、大事だと考えています。

当法人がパソコン指導を始めたのは10年以上前ですが、あるメーカーから10台以上のノートPCを寄付していただいたこともあります。しかし、老朽化が進み、壊れてしまったものも多く、入れ換えを迫られています。静岡県内事務所の方は開設して間もないこともあり、なかなか充分な設備が整っていない状態です。

その意味で、今回補助金をいただけたことは、そうした問題を解決する第一歩になったと思っています。


■補助金交付先:認定特定非営利活動法人勉強レストランそうなんだ
■開催日時:2017年7月〜
■開催地:静岡県
■プログラム:「パソコンに親しむ」
■参加人数:約10人
■補助金用途:放課後デイサービス*内における、パソコン実習のためのパソコン支給

*放課後デイサービス:
6~18歳の主に知的障害をもつ青少年を対象に、地域社会において自立した生活を送るための基本スキル習得を目的とした、学習支援、料理教室、工作、ひな祭りやクリスマス会等のイベントを実施している。(詳細はこちら)
◆「認定特定非営利活動法人勉強レストランそうなんだ」について
当法人は知的障害や発達障害のある児童・生徒を、「学び」という視点から支援しています。原点は、2000年に当法人理事長が、娘(障害者、当時中2))の同級生数人を自宅に集めて始めた教科学習会。その後、2005年12月にNPO法人化。活動拠点を外部に移し、活動も拡大しました。具体的には、社会、数学、理科、美術などの学習支援、パソコン指導、そして夏祭り(ピアノ演奏など)などのイベントなども開催。
2007年2月には「話します自分の仕事のこと」と題して、働いている障害者3名の勤務の模様をビデオと本人自らが語る催しを開催。それが発展して、現時点で50回近くとなる「自立支援講座」に引き継がれています。同講座では、就労の問題、身だしなみ、性と社会ルール、親亡き後の相続、成年後見制度など様々なテーマと取り上げてきました。また、大学生ボランティアを募って、色々な学び実体験する「発見教室」なるものを主催したこともあります。王子第二特別支援学校でのパソコン指導に6年半ほど協力しました。
さらに2014年、児童福祉法に基づく放課後等デイサービス事業に進出しました。同事業は、障害がある小、中、高等部の児童・生徒の放課後の居場所を提供するものです。ここでも、教科学習に限らない“学び”を大切にし、メニューを提供しています。2016年5月には、静岡県伊東市にも事業所を開設しています。
当法人の「学習」に対する理念は以下に集約されます。
●知的障害児(者)のための学びの“場”
●知的障害がなくても学びの“場”
●自立のための生涯学習の“場”
●学びを通じたノーマライゼーションの“場”
ホームページ:http://so-nanda.com/